ホーロー用下塗りベースコートの刷毛塗り施工要領
ホーロー用下塗りベースコート(エポマリンJW)を刷毛塗りした場合の施工要領の確認です。
この下塗りベースコートは塗装改修の時、粗れている場合の多いホーローバスの素地調整、防水強化、密着強化を目的に塗布します。
よって厚膜で平滑に仕上げる必要性があります。
ホーロー用下塗りベースコート(エポマリンJW)は厚付け用塗料の為、体質顔料を多く含み少々塗りにくい塗料です。
刷毛で塗った場合、写真のように刷毛波や刷毛目等が出やすいです。
又、なかなか十分な留まり、厚膜となりませんので極力ダレないように追っかけで2回塗りして厚膜を確保しました。
刷毛目、刷毛波、多少のダレは硬化後の研磨で調整するつもりで塗り込みました。
翌日硬化後の研磨作業です。
比較的研磨はし易い塗膜です。♯200〜♯600番のジスクを使い分け研磨します。
弊社の場合は♯200〜♯300を使用する場合が多いです。
研磨作業作業終了です。
刷毛目、刷毛波は無なり平滑な素地となりました。
研磨粉等はシンナーウエスで十分清掃して上塗り作業に移ります。
研磨紛が残ったまま上塗り作業を行うと上塗がブツ肌となりますので十分な清掃要です。
46歳のホーローバス塗装改修前処理
46歳を迎えた年期の入ったホーローバスです。
交換しようと見積もりを取ったら80万の見積もりで、
諦めて使用し続けていたとの事でした。
錆の出ている部分をご自分でタッチアップ補修をされていました。
ところどころに深めな錆部がありました。
錆部はホーロー層と鋳物層の間に水分が入り込んでいる場合も多いです。
これをそのまま塗装やパテ埋めしてしまうと水分が閉じ込められたままとなり、錆の成長につながりますのでドライヤーで強制乾燥します。
金物周りの劣化シールやシリコンシーラントは十分除去しエポキシパテを打ち直しました。
錆が深い場合や大きい場合は浸透性プライマーや錆転換剤を状況に合わせ塗布します。
エポキシパテは弊社ではソーラー社のエポキシパテ♯910ソフトを使用していますが、小面積の補修ならホームセンターにあるホーロー、陶器用エポキシパテ(2剤型)も可です。
錆部へのエポキシパテ処理は必須です。丁寧に錆部をコートします。
この処理が甘いと短期間での錆の再発に繋がります。
次に全面のケレン、研磨作業です。
ホーロー面はかなり硬度が固い為、弊社では♯100番粒度以内の粗目ジスクを使用しています。
コーナ部入隅はサンダー、ポリッシャーが入りずらい部分がありますのでスポンジジスクも併用します。
スポンジジスクはコーナー部に入りやすいです。
ケレン、研磨作業終了です。
シンナー脱脂清掃作業にて前処理終了です。次に下塗りベースコート塗装に移ります。
46歳のホーローバス下塗りベースコート塗装工程
前処理が終了しましたので、
下塗りベースコート(エポマリンJW)の塗装に移ります。
金物の養生作業です。
既存のシリコンシーリング→変性シリコン(ウレタン)ノンブリードシーリングへの打ち直しです。
専用シンナー(必ず専用シンナー)10%希釈で吹き始め塗布具合を見てシンナー希釈率は適度に調整します。
下塗りベースコートの塗装目的他は
�々咾譴討い觧�の多いホーローバス素地のレベル調整、素地調整
�∋�発生している場合の多いホーローバス素地の防水強化(水分との縁切り)
�6罰ε�に施工実績が多く、付着性に優れ、厚付け可能、砥ぎ性の良い強溶剤2剤型のエポキシ塗料で仕様組み
を主目的に行いますので上塗り塗装の2倍量の厚付け可能で砥ぎ性の良い塗料を下塗りベースコートに使用しています。
弊社では1回の塗布使用量を800gセットに小分けし(主剤696g:硬化剤104g)シンナー80〜100g程度を混合し厚塗布します。
ダレない塗装を考慮して追っかけの2度吹きで厚付けに仕上げていきます。
下塗りベースコートの塗布までを1日の工程とし、ポリッシング、研磨作業は翌日以降の作業としています。
♯300〜♯600粒度のジスクポリッシング、手研磨によりレベリング精度の良い素地に仕上げていきます。
下塗り塗装〜研磨作業終了です。
パテ処理跡、ケレン跡も分からなくなり綺麗な素地となっています。
46歳のホーローバス上塗りパイロキープ塗装
いよいよ上塗りのパイロキープTS2000ブルー1回目の塗装です。
1回塗装分400g(主剤280g硬化剤120g)7:3比率で小分け計量します。
シンナーは10%の40g程度。
1時間程度のインターバルで2回目を吹きたいので硬化促進剤を2%の8gを添加し、
合計448gを混合し混ぜ棒で1分間程度十分混ぜ合わせます。
この塗料の量は1回塗装分としては十分余裕のある量です。
吹きながら塗料粘度の確認をします。
レベリング良く綺麗な肌で吹けているか。吐出量は適切か。
シンナー量の調整で適切な粘度に調整します。
1回目の塗装が終了しました。
2%硬化促進剤を添加していて室温が15℃程度でしたので、1時間程度のインターバルで1回目塗装の不具合箇所に軽めにペーパーの掛けられる程度の半硬化状態となりました。今回は不具合箇所は無かったのでこのまま2回目の塗装に移ります。
2回目の塗装で袖やホースが当たっても問題の無い状態でスタートします。
冬場で室温が5℃〜10℃くらいだと1時間半〜2時間程度に伸びる事もあります。
硬化促進剤の添加量は標準2%ですが、最大で4%までは添加する事もあります。
但しこの場合は塗装可能時間は15分程度となりますので要注意です。
塗装可能時間を過ぎると急に塗料粘度が増加しゲル状態となります。
速やかな塗装や塗装機の洗浄が必要となります。
1時間後2回目塗装に移りました。
仕上げ塗装なので気合を入れて極力な美装を目指します。
2回目の上塗り塗装終了しました。
施主様も想像以上、新品同様になったと大変よろこんで頂きました。
標準仕様はこれで終了となります。
下塗り1回、上塗り2回の計3回の塗装工程です。
46歳のホーローバス上塗りパイロキープ塗装〜クリアー塗布
今回は特別仕様としました。
46歳のホーローバスは全体に錆が発生していましたので長期保全を考慮し、
パイロキープTS2000クリアーをダメ押しで塗布します。
クリアー塗布の効果としては、
�,茲蠶拘�の保全が期待出来る。
�△茲蟇雋脅全兇�アップし新品のホーロー感となる。
��クリアーには体質顔料が入っていない為ミスト被りによるザラツキが無くブツ肌も出にくい為、硬化後のポリッシング作業が必要が無くなる場合が多い。
作業性、保全性、意匠性のアップが期待出来ます。
上塗り塗装終了後1時間半のインターバルでクリアー塗装を行いました。
クリアーの混合比率は、主剤65:硬化剤35割合での計量混合となります。
300gを小分けして吹付けました。硬化促進剤の添加は2%です。
※注意点ですが、クリアーは体質顔料が入っていない分、吹付けの場合、シンナーで
10%前後希釈すると吐出の勢いが強くなります。
付着量が多くなりダレやすい傾向となりますので、シンナー希釈は0〜5%とし、吐出量も絞り、薄付けでレベリングの良い塗布で仕上げます。
クリアー塗装完了。完工しました。
まだ施工後半年足らずですが先日施主様より大変嬉しいお電話を頂きました。
毎日風呂に入るのが楽しみになった。掃除も簡単。帰郷の娘も大喜び。
こんな事ならもっと早くお願いしておけば良かった。等々でこちらもニコニコでした。