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直火焚きホーロー浴槽の塗装改修

2019/05/21 15:18:36  施工実績

直火焚きホーロー浴槽の塗装改修

直火焚きホーロー浴槽を空焚きしてしまい底板のホーロー層が斫れ鋳物金物が露出してしまいました。
塗装改修後の直火焚きはNGですが今後は直火焚きは止めて給湯器を使用されるとの事で底板改修を請負いさせて頂きました。

前処理鋳物研磨

サンダーによるダイアモンド研磨ではホーロー層が斫れ続けますので♯20ジスクポリッシングで極力錆を研磨しました。

極粗目ジスク使用です。錆面が広いため3枚使用しました。

研磨後

浸透性防錆剤SP−573ステンレス

特殊防錆剤SP−573塗布により防錆を行います。
低分子樹脂の浸透性、強力な密着固着性、ステンレスフレークの鱗片による防錆の特殊防錆剤です。

強制乾燥的に送風機で風を送り3時間程度の養生で次工程に移れる乾燥硬化となりました。

パイロキープTS2000塗布

ホーロー層は1伉度の厚膜です。
厚膜が必要となりますので今回は厚膜塗料のパイロキープを極力厚塗りで塗布しました。今回の浴槽底板は中央に向かい傾斜のある底板のため流し延べでは流れてしまいます。よって厚付け塗りはしましたが1工程では100μ程度と思います。

施工完了

今回の施主様のご要望は長期防錆と極力のコストダウンでした。
工程は、
素地研磨

浸透性防錆剤SP−573ステンレスフレーク

パイロキープTS2000ブルー刷毛厚付け

パイロキープTS2000ブルー刷毛厚付け

パイロキープTS2000クリアー刷毛厚付け
の2日間施工でした。
SP-573ステンレス+上塗り膜厚は300μ以上ですので長期防錆は安心です。
本来ならば1工程にアルミナ骨材フレークを入れ1个離僖峠萢、フラット研磨をしたい底板ですが、1日間工期が延びてしまいます。
今後の直火焚きはNGをお願いして終了しました。

耐薬品試験

2019/05/14 20:43:33  実験室

耐薬品テスト

4/29の耐溶剤試験に続き各種塗料の耐薬品テストを行います。
使用薬品は耐アルカリ性、耐酸性の指標によく使用される苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)、硫酸、塩酸、次亜塩素酸ナトリウムです。

次亜塩素酸ナトリウム12%溶液です。
次亜塩素酸ナトリウムはプールや水道水、その他の殺菌一般に使用されており日常で馴染みのある薬剤です。
塩素系漂白剤や徐カビ剤にも使用されております。
かなり希釈した状態では一般に使用されますが、水が蒸発して高濃度になる部分では鉄を酸化させ有機物も腐食させる意外にやっかいな薬剤です。

左から
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)30%溶液
塩酸20%溶液
硫酸20%溶液
次亜塩素酸ナトリウム12%溶液
5/9よりスタートしました。


超耐溶剤、耐薬品塗料SP−573

4/29の耐溶剤試験で大変優れた耐溶剤性を示した特殊塗料SP−573を中心に各種塗料の耐薬品性を見ます。
金属腐食度合いも併せて見たいのでSP−573は金属蓋(鉄)に塗装しています。

次亜塩素酸ナトリウム12%溶液

次亜塩素酸ナトリウム12%溶液と金属の反応には驚きました。
大変不安定です。金属を入れたとたん泡を吹きながら反応腐食を始めました。


常温でも徐々に自然分解するが、日光特に紫外線や温度上昇により分解は促進する。また、溶液中に重金属(コバルト、ニッケル、銅、鉄など)および塩類が存在すると著しく分解が促進する。さらにpH値が低下すると分解が促進し、特にpH7以下の酸性になると分解反応が生じ、pH5より酸性下では急激に塩素ガスが発生するため危険である。pH5〜7の領域は、次亜塩素酸態濃度が最も高いため強い殺菌作用を示す。

との事で金属には大変不安定な薬剤です。
屋内プールでの鉄鋼腐食が激しい事を目の当たりに見ました。

SP−573はクリアーにグレー色も加えました。

併せて薬品の48時間滴下テストもしています。
滴下テストは最初は水で希釈された状態ですが、水が蒸発するにつれ濃度が上がり徐々に強酸、強アルカリに変化します。

次亜塩素酸ナトリウム12%溶液

次亜塩素酸ナトリウム12%溶液はもともとは淡い黄色の水溶液でしたが、2日間で赤黒い水溶液のに変わってしまいました。
金属の腐食錆色です。赤錆色を通り越して黒錆色になりました。

水溶液を捨てたら鉄錆の最終形の黒錆が底に溜まっていました。
余談ですが錆転換系錆止めは赤錆→黒錆に転換させて固着安定させるメカニズムです。

金属蓋とブリキ板の裏面です。
黒くなっている部分は腐食が進行して穴が開いています。指で触ると欠け落ちます。
たかだか2日間ですからびっくりの強反応です。
これ以上浸漬していると土台の金属自体が無くなりますので、次亜塩素酸ナトリウム+鉄素地の試験はこれで中止します。
次亜塩素酸ナトリウム溶液の耐薬品テストは素地を変更して行います。

パイロキープ塗膜を試験していたブリキ板です。
塗膜自体は正常です。

SP-573クリアー塗膜を試験していた鉄蓋表面です。
こちらも塗膜自体は正常です。
塗膜はバリアーとして機能しています。

メッキ工場壁とトイレタイル壁、床

2019/05/05 02:09:57  施工実績

メッキ工場壁 

いつもお世話になっています施工店様にGW中施工でメッキ工場の倉庫壁の塗装改修を行って頂きました。
メッキ薬剤の酸性雰囲気で写真のように短期間で塗膜は花開き素地鉄板の腐食が激しいとの事でした。

耐酸塗料パイロキープTS2000塗装

このような現場ですので耐酸塗料のパイロキープTS2000使用で塗装改修を行って頂きました。
サンディング→ローラー施工です。ローラー施工でのパイロキープは泡噛みがありますのでなるべく泡噛みの少ない短毛スモールローラーの使用です。

バスピュアコートによるタイル壁塗装

同じくGW中にトイレのタイル壁を施工して頂きました。
タイル壁の場合ローラー泡が発生すると目立つのでバスピュアコートN-9(オフホワイト)使用です。綺麗に仕上げて頂きました。

GW施工ご苦労様でした。

トイレ磁器タイル床

床は美装と清掃のし易さ目的でパイロキープTS2000濃茶で塗装されました。
がらりと雰囲気変わりました。

塗料改質

2019/04/30 19:47:11  実験室

塗料改質

前回ブログでご紹介しましたSP-573の様にシリコン樹脂は強い耐久性があります。
最近の塗料はアクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂の長所を利用して構成されてい物が多いですね。
これらの配合割合で各種物性や作業性や美装性や単価が変化します。
単価は高いけれど大変物性や耐候性に優れた樹脂にフッ素樹脂があります。
塗り替えの困難な東京スカイツリー等ではフッ素樹脂塗料が使用されています。
よって塗料の改良改質にフッ素樹脂配合は効果的です。

フッ素添加剤

フッ素添加剤にはパウダー状の物と溶液状の物があります。
パウダー状の物は滑り性が良いのでグリス配合して潤滑性を高めたりフライパン表面に焼き付けてテフロン(フッ素加工)としたりします。高強度塗膜です。
塗料にパウダー配合する場合も有りますが、改質では樹脂溶液が扱い易いので今回は2種類のフッ素溶液を適量配合してベース塗料を改質してみます。
今回の改質の目的は、耐摩耗性のアップと耐汚染性のアップです。

塗板を平均化するため1種類3枚のテストピースを作成しました。
ベース塗料と比較して作用と副作用各種を見ます。
指触硬化時間、初期硬化時間、可使時間、初期硬度変化は微差です。

ベース塗料との比較ではレベリング性は良くなっていて蛍光灯写り込みの輪郭ははっきりしています(F200)目視ですがグロス値は90%程度はあるように見えます。
養生時間を72時間置いて耐汚染性、耐摩耗性の変化を見てみます。

油性マジック除去(ベース塗膜)

油性マジックの除去テストで耐汚染性を簡易確認しました。
写真はフッ素改質前のベース塗料です(強溶剤2液性アクリルウレタン)

シンナー拭き

〇シンナーによる塗膜軟化は特にありません。
〇マジックは取り切れず跡残りはあります。

油性マジック除去(フッ素改質塗膜)

写真はフッ素改質塗膜です(フッ素溶液 F-200、F-510)

シンナー拭き

〇シンナーによる塗膜軟化は特にありません。
〇マジックは取り切れず跡残りはありますが薄くなり一定の改質は出来ました。
 マジックの跡残り量で解る事は塗膜の緻密性アップと硬度アップです。
 緻密性アップと硬度アップは耐汚染性と汚染除去性アップに繋がります。
 結果フッ素塗料には及びませんが近い水準にはなりました。

超耐薬品性、耐溶剤性塗料SP-573

2019/04/29 19:36:56  実験室

強溶剤への浸漬

4/21ブログで浸透性防錆剤SP-573としてご紹介させて頂きました塗料です。
その後この塗料の全様が段々と解ってきました。
耐溶剤性、耐薬品性を大雑把に見ようとタイルにSP-573クリアーを塗り翌日にウレタンシンナーにドブ漬けして見ました。
通常大抵の塗料は数分後にはチリチリとしたチヂミや膨れを起こしてくるのですが、SP-573クリアーは一向に変化しません。24時間経過後も変化しません。
これまでにお目にかかった事の無い耐溶剤性です。
比較の為、強溶剤2液性ウレタン塗料1種類、強溶剤2液性フッ素塗料3種類をタイルに塗り同様にウレタンシンナーにドブ漬けして見ました。
養生時間は塗布後48時間以上です。


ウレタン塗料、フッ素塗料3種シンナードブ漬け

一般に最も耐薬品性、耐溶剤性が高いとされているのがフッ素塗料です。

一昼夜のドブ漬け後です。
左のウレタンクリアーは塗膜が完全にリフティングしています。
SP-573は変化ありません。

一昼夜のドブ漬け後です。
左端がSP-573です。右の3種類はフッ素樹脂系クリアーです。
フッ素の含有量等で耐溶剤性に違いが出ていますが、3種類のフッ素樹脂系クリアーはいずれも大小のリフティングが発生しました。
中央の黒墨は重ねていましたのでタイル裏のマジック文字が溶けて移りました。

左端のSP-573クリアーです。
単独→ウレタン比較→フッ素比較で継合72時間ドブ漬けしていますが変化ありません。
このまま長期漬け込んでいても変化は無い雰囲気です。

フッ素樹脂系塗料A板です。
24時間のドブ漬けで一部がリフティングしました。

フッ素樹脂系塗料B板です。
24時間のドブ漬けで全面がリフティングしました。

フッ素樹脂系塗料C板です。
24時間のドブ漬けで一部がリフティングしました。

他塗料との比較でSP−573の耐溶剤性の強さが判ります。
耐溶剤性がこれほど強いと落書き対策用途も有ります。
多分耐薬品性も強いと思われますので今後、耐硫酸、耐塩酸の耐酸性、苛性ソーダの耐アルカリ性も検証してみます。
強靭な場合は食品工場やプールで使用される殺菌剤の次亜塩素酸ソーダ対策や薬品ビットへの用途も検討出来ます。無溶剤と言ってもいいくらいの低VOC無臭なので病院内、食品工場等での使用も検討出来ますので楽しみな塗料です。
塗料はほぼ完成しているので北海道地区の食品工場では施工店主導ですでに実用している。
工場プラントでは防錆試験塗装中との事です。(メーカー談)
これだけの耐溶剤性がある=塗膜緻密性が高いとも言えます。
よってSP-573は浸透性防錆剤としての防錆力は十分期待できます。

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