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パイロキープの刷毛塗り・ローラー塗り実施テスト

2019/03/29 19:10:57  実験室

パイロキープの刷毛塗り実施テスト

塗装難易度は高いですが、上手く施工出来れば艶感は格別で耐久性にも定評のあるパイロキープを刷毛塗りで実施テストしてみます。
パイロキープのバスタブ塗装の多くは吹付け塗装で行われております。
刷毛塗りでも刷毛ムラ、刷毛目も少なく仕上げられる方もおられますが、かなり刷毛慣れパイロキープ慣れされた職人さんです。よってバスタブ塗装ではプロ仕様の塗料とは思います。
但し一定の要領に添って施工した場合はそれなりには仕上げられるかと思い今回はアルミ板を素地にして実施してみます。
アルミ板は♯220番のジスクペーパーで目粗し→シンナー脱脂しました。
鏡面のアルミ板やステンレス板は密着が悪いので強い目粗しが必要です。
バスタブの場合はベースコートの下塗りをします。

今回の色はブツ肌の出やすいグリーン系濃彩色ですので市販のストレーナー(三角塗料フィルター)工場のフィルターより細目の♯120番メッシュを通しブツ肌の確認もします。

フィルター通し中です。この作業は車板金の吹付けでは一般に行っておられます。
通常塗装ではここまでは行いませんが。

塗装刷毛

今回の塗装では溶剤用樹脂刷毛50佗、中位の硬さの毛足を使用します。
塗料を付ける前に一回シンナーに漬け抜け毛の出ない様、洗い養生しました。

1回目塗装

透けない多目の塗料をタレない様、一定方向に塗り伸ばします。
私の場合、上から下、上から下が塗りやすいので上から下のみで透けない均一の膜厚を目指して刷毛を送りました。
縦、横、縦、横と塗り込むとムラムラになりやすいので一定方向で、ネタを配った後は2〜3回の刷毛通しで平滑な留まりを目指しました。
一定の刷毛圧でレベリング良く塗って行く事が刷毛目の出にくいコツですが壁面の場合かなり難しい作業です。

技量不足もあり、塗料の癖もあり、刷毛目は出ましたが、パイロキープ独特の艶感でお隣が写り込んでいます。ブツやダレ感はありませんのでポリッシングで綺麗な鏡面が出せそうです。

養生時間を待って2回目塗りを今度は横、横も塗ってみます。
裏を返せば特別に艶がありますので軽微な刷毛目、刷毛ムラ、ダレも目立ちやすい事になります。艶の良さは諸刃の剣とは思います。

2回目塗装前処理

2回目の刷毛塗り塗装を行います。

硬化時間を早め短時間で1回目の不具合箇所の研磨処理をしたかったので今回は硬化促進剤を2%添加しました。3〜6時間程度の待ち時間で研磨を掛けられます。
通常では20℃の気温で12時間位の待ちが必要です。(色により時間差があります。鮮やかな濃彩色は遅目です)

1回目の塗装上部に刷毛ムラが有りましたので♯600番のジスクペーパーで研磨しました。他の箇所は表面を整える程度に軽目に研磨しました。
上の写真の写り込みでも塗装ムラの部分は直線が歪んで見えています。

2回目塗装

2回目の塗装が終了しました。
私の技量不足もありますが、やはりパイロキープの壁面刷毛塗りは難易度は高いです。
2回目の塗装は1回目の塗膜が刷毛を引っ張る為、1回目より仕上がりが悪いです。
1枚のアルミ板をテープで仕切り左半分を横のみで、右半分を上から下のみで塗装しました。

左半分

横のみで仕上げました。
壁面の横塗装は塗料がダレ気味になりますので何度かの手返しが必要でした。
数多くの手返しによって刷毛ムラ、色ムラ、刷毛目が出ています。
パイロキープの壁面刷毛塗りでは横塗りはかなりの慣れが必要かと思います。

右半分

1回目同様上から下へ刷毛を送り仕上げました。
1度全体的に塗料を配り、しごかない様一定の刷毛圧で上から下で塗ります。ダレは出にくい為、左半分と較べ綺麗仕上がりましたが1回目と較べた場合、写真では分かりにくいですが刷毛目は出ています。バスタブ塗装では硬化後のポリッシングは必要です。十分な硬化を待って明日ポリッシングで仕上げて見ます。


仕上げポリッシング(手処理)

写真でもお分かりのように細かな刷毛目とザラツキがあります。
これの仕上げをする為♯2000番ジスクペーパー(最微細ジスク)とコンパウンド粗目、細目を用意しました。

結果

〇コンパウンドポリッシングのみ→ザラツキは取れましたが刷毛目は取れません。
 ザラツキ感除去の為、実施工では最低限この処理は必要かと思います。

〇♯2000番ジスクペーパー→コンパウンド処理→刷毛目感は低減しザラツキもありません。しかし、ポリッシャー使用ならですが、手作業でここまで処理するのは結構大変な作業とは思います。

仕上げ手間を考えれば1工程は増えますがクリアー塗布も有りかと思いますので、引き続きクリアートップ塗布も行ってみます。
パイロキープ機能性特殊塗料ですので浴室浴槽以外にも多種の用途で使用されております。上下水道、プール、落書き対策等のコンクリート防食。街路灯、橋梁等の金属塗装。耐汚染目的の床塗装等です。これらの施工では泡噛みは跡等はあまり気にしないでローラー塗装でガンガン塗装しておられますがバスタブ塗装ではそうは行きません。



クリアートップ

表面のザラツキと刷毛塗りの刷毛目をクリアートップで解消できないか?と刷毛塗りでパイロキープTS2000クリアーを塗りました。
塗り方はダレを防ぐ為、これまで同様に上下の塗り方です。

〇クリアーには体質顔料が入っていませんのでザラツキは無くなりました。
 よってポリッシング作業は省けます。

〇これまでの刷毛目が消えて平滑になってくれれば最良だったのですが、残念ながらこれの解消は出来ませんでした。緩やかな刷毛目となり残りました。写真の通りワナワナとした感じとなりました。

もちろん1工程増えるので耐久性や摩耗性は上がり艶感や耐汚染性も上がりますので塗る価値はありますが、全面解消と言うわけに行きませんでした。

パイロキープのローラー塗り

シリコンの特徴の強いパイロキープをローラーで塗った場合、泡噛みが強く→泡残り→泡の弾け跡残り。ローラーを引っ張る為の抜け毛。ゆず肌の為これまで弊社ではパイロキープのローラー塗りはバスタブ塗装ではNGとさせてもらっています。
パイロキープ使用経験のある施工店や販売店でも同様の認識です。
ホームセンターでは見る事は無いローラーですが塗料販売店で入手したローラーでひょとするとひょとするかもと思い、このローラー使用でテスト塗りして見ます。

ローラー使用ですので平滑な面は出しやすいです。
作業性も良く緊張感も刷毛塗りほどありません。
塗った当初は泡の発生が少なく驚きましたが、細かなゆず肌は出ており(上の写真でも写り込みがワナワナとしております)やはり無理かと思っておりましたが、短時間でこれも消えてくれました。


塗り1回目

1回目の塗装ではシンナーを20%強の希釈とし塗料の粘度を下げ塗装しました。
塗料の粘度を下げる事により、

長所
〇泡の発生は少なくなる。発生した泡も消えやすくなる。
〇一旦はダレますが、ローラーでダレを他に配って行くと膜厚は付かない為後ダレする事無く平滑で均一に塗る事が出来ます。
〇レベリング性が良い為硬化後は平滑な綺麗な面となる。
短所
〇濃彩は色止まりしますが、淡彩では色止まりしにくい。
〇膜厚が薄い為、特に顔料の多い濃彩色ではザラついた肌になる。
〇膜厚が薄い為、塗膜強度不足となりやすい。

まだ1回目の塗装ですが今回使用したローラーが優れていた事と塗料粘度を下げた事で平滑性、均一性では精度が高くなりました。
顔料の多い濃彩色で薄膜の為、微細なザラツキ感はあります。
今日は夕方の塗装でしたので期待を持って明日2回目の塗装をしたいと思います。

塗り2回目

1回目の希釈は20%強で粘度を落としてぬりました。
2回目では15%希釈で多少粘度を上げて塗装しました。
粘度を上げる事で
長所
〇塗膜の厚みは増しました。
〇ザラツキは少なくなり艶は向上しました。
〇ローラー塗装の均一性の為、色ムラはありません。
短所
〇膜厚が増した為、後ダレが有り塗装ムラになりました。
〇ザラツキ感は少なくなりましたが細かなブツはあります。コンパウンド処理で解消する程度ですが。

2回目塗装では膜厚を上げる為塗布量をアップしました。
これによりザラツキは少なくなり写真の通り艶感は出ています。
但し塗布量アップは後ダレしやすくなり後ダレは塗りムラとなりました。
写真でもわかりますが映り込みが少々ワナワナしています。
この程度のワナワナなら塗り方の改善や若干シンナー量を増やす等で改善可能のような気もしますが。

今回の使用ローラー

中短毛7ミリでスモールの4インチです。
必要以上に粘度を上げたりシゴキ塗りをしない限り抜け毛は少ないです。
パイロキープとはかなり相性の良いローラーと思われます。
一般にパイロキープのローラ塗りは泡噛みが強く泡残りが多い。
塗料の引っ張りによる抜け毛が多いです。これらによりホームセンターのローラーではバスタブ塗装には不向きでした。
微妙なシンナー調整は必要ですが、このローラー使用ではバスタブにも対応出来るかと思います。
微妙なシンナー調整とは塗った後、泡は消え、後ダレしない粘度調整です。
シンナー量は多目で粘度は低めですが、色止まりする最低粘度は必要です。

引き続きパイロキープ淡彩色使用でもローラー検証を続けます。
パイロキープの施工要領はピンポイントでプロ仕様ですが、大変魅力のある塗料ですので手塗りの限界を探ってみます。

塗料は複雑で同じ塗料でも色によって乾燥時間、仕上がり具合、泡噛みの度合い、耐候性、密着性、色止まり、艶具合等は変わります。
特に塗装中に対応が必要なのは、
〇乾燥時間、タック(べたつき)切れ時間→養生必要時間が変化する。→濃彩・特彩は遅くなる。養生時間に余裕の無い場合は硬化促進剤(1〜2%)の添加検討要です。
〇泡噛み量→塗りやすく泡噛みしにくい最低限のシンナー量(シンナーを極端に多くすれば泡は少なくなり消えやすくなりますが、塗膜厚は薄くなり、塗る際もダレます)
〇仕上がり肌→濃彩は顔料(体質顔料)の量が多い為ザラツキは多くなります。シンナー量を増やしての薄塗りの場合は平滑性は良いですが仕上げポリッシングはより必要になります。

上記は特に淡彩色と濃彩色(特彩色)では変化が大きいです。
いずれの塗料もこの傾向はありますがパイロキープは艶感が強いので細かな粗も目立ちやすい。後ダレしやすい塗料なので淡彩色と濃彩色(特彩色)では施工要領に注意要です。

余談ですが、艶消し塗料は艶有り塗料と較べ物性は悪いです。
全艶消しの場合はタルクやマイカ等のマット材(体質顔料)が多量に入ります。
仮に顔料分の既に多い濃彩色に後添加で艶消し剤を多目に入れると塗料が壊れる場合があります。樹脂量と顔料分のバランスは塗料の性質に影響します。

パイロキープ淡彩色のローラー塗装

パイロキープの淡彩色(白)は先の濃彩色に較べ樹脂割合が多いです。
同じ樹脂の塗料であっても濃彩色と淡彩色ではかなりの違いがあると思われますので、最淡彩色の白のローラー塗りをして見ます。

アルミ板の目粗し(足付け)

ステンレス、アルミは密着の悪い素地です。強く目粗しします。
ステンレス浴槽がありますが、密着が悪く一般的に塗装トラブルは多いです。さわる事の無い部分ならまだしも浴槽内部ではいくら強力なプライマーを使用しても目粗し(足付け)無しでは短期間で剥げてしまいます。弊社の請負いでは写真のように強い目粗しを行います。

浴槽のポリエステル(FRP)、ホーロー、ステンレス、壁面のタイル、塩ビ鋼板等浴室浴槽に使用されている素材は全て密着の悪い素材です。耐水性の良い素材=密着の悪い素材となります。いずれも十分な目粗しの必要があります。

使用ローラー

マイクロのスモール短毛4ミリ4インチを使用します。
短毛は泡噛みは少なくゆず肌も出にくいのは利点ですが、塗料の含みが悪いので手返しは多くなります。また凹凸面は塗れず均一な平面のみの塗装となります。

多数の小さな泡が発生

今回の使用ローラーは先日のスーパードリームと上記のマイクロを使用しましたが、先日の濃彩色グリーンでは発生しなかった小さな泡が多数発生しました。
予想はしていましたが、白や淡彩色は樹脂率が高いのでシリコン塗料では小さな泡は消えず残ってしまいます。これは無泡ローラー他いずれのローラーを使用しても同様です。
ローラーを押さえ気味に塗った場合は発生します。
ローラーに圧を掛けない塗り方に変更します。

パイロキープの白、淡彩色は元々の粘度が低めの為今回は10%のシンナー希釈で塗装しています。
塗料は一旦横で配り仕上げはローラーに圧を掛けない塗り方で上から下に塗って仕上げました。

ローラーに圧を掛けず塗りましたので泡の無い平滑な仕上がりとなっています。(白色)
私の技量では刷毛塗りよりはローラー塗りの方が綺麗な仕上がりとなりましたがシンナーの希釈量も塗り方もピンポイントです。又、色により泡噛み量もまちまちです。
今回一連でパイロキープの手塗りを実施してきましたが、あらためてこの塗料の手塗り難易度は高く簡単には綺麗に仕上がらないと感じております。
濃彩グリーンの時は少し期待しましたが、魔法のローラーも無いと思います。

黒は泡噛み多いです。塗り方によっての泡の除去も難しいです。
色によって可否が変わるようでは残念ですが引き続きパイロキープのバスタブ施工要領のローラー塗り(クリアー以外)は不可とさせて頂きます。
いろいろの確認をしてきましたがバスタブの高い要求精度では手塗り汎用性はありませんので吹付けを中心としたプロ仕様の塗料とは思います。

パイロキープTS2000クリアー

最後になりましたが、クリアーのローラー塗りです。
クリアーには顔料が入っていませんので泡の発生は少なく残りません。
粘度が高いとダレは出ますのでシンナーは5〜10%希釈して壁面でダレの出ない調整要です。ダレの無い塗装も必要です。
クリアートップの一番の利点は硬化後の肌にザラツキやブツが無くすべすべです。
仕上げポリッシングの必要は無いと思います。もちろん艶々です。
今回の白下地のクリアートップでは綺麗な塗板が出来ました。

古いポリバス手塗り実施工

2019/03/21 21:01:32  施工実績

古いポリバスをバスピュアコートの手塗りでリメイク

30数年経過のポリバスです。
遠目では健在に見えるのですが、

よく見るとエプロン下部の塗膜がボコボコ膨らんでいます。

珍しい塩ビ鋼板のエプロン

膨れた塗膜をケレンしてみると何と塩ビ鋼板でした。錆びていました。
塩ビ鋼板はユニットバス壁には使用されていますが、水掛かりの多いエプロンには通常は使用されません。
今の仕様にはありませんが古い仕様にはあったようです。
膨れた塗膜の原因は錆の膨張でした。

エポキシパテによる防錆処理

錆びのまま塗装してしまうと早期に錆が再発しますので、塗装の前に錆箇所をエポキシパテでコーティングします。錆と水分を縁切りします。併せてで凸凹になった素地を平滑に整えます。錆びの深い場合は錆び転換剤を使用して二重の防錆処理をします。
今回は、錆ケレン→エポキシパテ処理→研磨です。
なるべく研磨でフラットにします。
錆びではなくポリバスにヘアークラックや欠損のある場合もエポキシパテで同様な前処理をします。

研磨脱脂

大変重要な全面の研磨→シンナーによる脱脂清掃です。
不十分な場合、剥離の原因になります。
特に角部は湯垢が溜まりやすいのに研磨脱脂清掃のし難い部分です。
要注意箇所です。


スポンジジスクのミディアムが角部、コーナー部の研磨がしやすいので推奨です。
足付け研磨後はウエスを交換しながら2度のシンナー脱脂をしました。
ウエスを交換するのは、バスタブ周りのシリコンシーリングにウエスが触れた時や体脂肪のウエス付着で塗料ハジキの原因となるシリコン分や油分を全体に広げる場合もあるからです。

調色用トナー

バスピュアコートもパイロキープもトナー調色可能です。
弊社の場合は溶剤系のハイコンクを使用しています。
黒、赤さび、オーカーの使用が多いです。

今回は手持ちのブルー色を多少グリーン系に微調整したかったので、
微量のイエローを添加します。
ブルーにイエロー添加でグリーンになります。
様子を見ながらの微量添加がコツです。

強めのブルーをブルーグリーン系にし、実際の塗布で色合いを確認しました。
あの微量の黄色でここまで色合いが変化します。
主剤のみに調色しますので実際塗布しても速やかであればシンナーで簡単に拭き取れます。

ローラー塗装

前回のローラー塗り検証で性能の良かったスーパーエクセル中毛4インチを使用して今回は実施工をします。
マイクロファイバーローラーも良いと思います。(ウレタン、シリコン対応ローラー)
抜け毛の少ないローラーを選びます。


検証の時同様に問題なくスムーズに塗れています。
横に長いスパンで塗り広げ最後は下から上に、下から上にローラーを転がして仕上げるのが平滑で綺麗のコツです。
シンナー希釈量が10%くらいの場合は膜厚は付きますが大きなゆず肌になりやすい。
抜け毛が出やすい。シンナー希釈量が15%〜20%と多目にすると膜厚は薄くなりますがレベリングは良くなる為ゆず肌は小さくなる。平滑にもなりやすい。ローラーの走りがスムーズ二なる為抜け毛も少ないようです。塗料の後ダレは少ないですが塗っている途中はダレやすいのでダレには即対応します。今回はシンナー多目で塗装しています。時間の経過でローラーの走りが重たくなったらシンナーは追加します。

1回目

エプロンの1回塗り終了です。
素人に毛の生えた私でも艶やかに平滑に塗装できました。パテ処理跡も分かりません。
本日は錆処理に手間取りましたのでここまでで終了にします。
続きは来週初めにアップさせて頂きます。

素地の足付け研磨状況

前後しましたが、素地の足付け研磨状況です。素地が研磨粉で艶消しなるまで研磨しました。手間は掛かりましたがこれくらい念入りに研磨しておくと塗膜剥離は無いでしょう。


シンナー脱脂

研磨後の脱脂清掃です。シンナーをウエスに付け2度拭きします。2度拭き目のウエスは交換します。
十分なシンナー脱脂も耐塗膜剥離には重要な作業です。※換気要注意作業です。


テープ養生

金物や排水口は塗装前に丁寧にテープ養生しておきます。


スカートのローラー塗り2回目

2回目ローラー塗り前に軽くペーパーを掛けました。ゴミ噛みやブツ肌があれば研磨しました。

スカートのローラー塗り2回目終了しました。スーパーエクセル中毛4インチ使用です。
1回目同様シンナー希釈多めで塗りました。抜け毛やゴミ噛みはほとんど無く、仕上がり後のジスク研磨、ポリッシングは少なく済みました。

天場、内側の刷毛塗り

天場、内側は刷毛塗りとしました。
刷毛塗りがローラーより優れている部分は、
.譽戰螢鵐粟が良く上手く塗れば鏡面となり艶感が大変良い。
△罎哉になりにくい為、肌触りが良い。
です。
但しそれなりの技量が無ければダレ、刷毛ムラ、刷毛目が出やすいです。
平滑性や作業スピードはローラーの方が優れます。
上手くレベリングさせ、ゆず肌にさえならなければローラーは失敗の少ないアイテムです。
天場が狭いので5兀毛では塗りにくいので天場と金物周りは目地刷毛を使用しました。


刷毛は5冑の溶剤対応のナイロン刷毛を使用しました。
刷毛の硬さは中位です。
最初は塗料を横に配って天板下から底板までしごかない様スムーズに塗り底板で薄くボカシ段差が出来ない様しました。
これは人によって刷毛さばきのしやすい方向がありますので一律ではありません。

1回目終了

1回目塗り終了しました。
1回目は下地のポリがシンナーで溶けない為刷毛を引っ張りません。
刷毛走りが良くスムーズに塗れ綺麗に仕上がりやすいです。
2回目塗りは1回目の塗膜がシンナーである程度は軟化するので手返しが多いと刷毛を引っ張りムラになりやすいです。あまり手返しをしない様スムーズに刷毛を送る塗り方が綺麗に上がります。
これはローラーであっても同様です。

2回目終了

何箇所か失敗部分ありますが、2回目終了しました。
2回塗りによって塗膜が厚くなり艶感がアップしています。

ゴミ噛み部分、ブツ肌、ザラツキ部分

残念ながら数か所ゴミ噛み部分、ブツ肌部分、ザラツキ部分、ダレ部分がありました。
吹付けでクリアー吹付けまで行った場合は皆無の事がありますが、それ以外ではまず皆無の事はありません。

ゴミ噛み部分、ブツ肌部分、ダレ部分のポリッシング補修です。
♯800番〜♯2000番のジスクペーパー、コンパウンド粗目、細目を使用してのポリッシングをしました。
ジスクペーパー→コンパウンド磨きです。
ジスクペーパーで荒れた塗膜をコンパウンドで戻します。軽いザラツキならコンパウンド磨きのみでも良いです。
逆にダレの処理等では粗いジスクを使わないと平滑にならない場合もあります。
この場合、粗いジスク→細目ジスク→コンパウンド磨きとなります。

後打ちコーキング、シリコンコーキングの事

後打ちコーキングは塗膜にテープを貼りますので塗膜硬化を待ち処理をしました。
テープは半硬化の塗膜は剥がしやすいです。塗膜の上には軽めに貼ってコーキング後は速やかに注意しながらゆっくりと剥がします。

※溶室や水周りのコーキングにはシリコンコーキングが打ってある事が多いです。塗装は密着しませんので塗装前にはカッター等で一旦除去するのが一般的です。
除去した上、近辺はシンナーで十分に清掃します。シリコンコーキングのシリコンオイルはやっかいで塗装のハジキや密着不良の原因となることが多いです。軍手に付いたシリコン分で触った箇所もハジキます。触った軍手やウエスは塗装前には再使用しないで下さい。



完成

やっと完成しました。結構手間を掛けたポリバスですが、職人ではない私としては納得の仕上がりとなりました。


パイロキープの刷毛塗り要領

2019/03/19 23:24:22  ハウツー

浴室塗装に使用する刷毛

バスタブを刷毛目無く刷毛ムラ無く塗りたいのですが、
艶がある塗料ほど粗が目立ち、なかなか満足いく仕上がりには成らないのが刷毛塗り作業です。
刷毛とバスタブの相性も仕上がりを左右します。

〇刷毛目の出にくい毛先長目の柔らかくしなやかな刷毛。
〇抜け毛が多いと途中で作業が中断し刷毛ムラが出やすいので抜け毛の少ない刷毛。
〇溶剤用又は万能刷毛。
〇刷毛がホコリやゴミを噛んでいると仕上がりがブツ肌になります。
以上を考えると天然の刷毛よりは溶剤用樹脂刷毛、ナイロン刷毛となります。
手慣れた職人さんは10冑の刷毛でスピード感をもって塗られる方もおられますが、一般には5冑前後の刷毛が扱いやすいのかと思います。
小刷毛でないと塗りにくい金物周りもありますので目地刷毛も必要です。
2度塗り目は新しい刷毛を使った方が綺麗に仕上がりますので事前にご用意願います。

ピンセット

刷毛塗りには多かれ少なかれ抜け毛が付き物です。
なかなか普段の塗装では用意しないピンセットですが、繊細な精度を求めるバスタブ塗装には必需品です。
ちょっとしたゴミ噛みにも威力を発揮します。

パイロキープ(シリコン塗料)の刷毛塗り要領

〇多くの手返しをすることで刷毛ムラになりやすいです。

〇一度塗った箇所を時間差を置いて塗り直した場合、刷毛ムラになりやすいです。

〇下地が刷毛を引っ張らない為に素地は十分に清掃をしておきましょう。2回目の
 重ね塗りは1回目が十分に硬化していると刷毛がスムーズに走り綺麗です。(重ね塗りでは刷毛が引っ張られ気味で難易度は高いです)

〇膜厚が付きやすい塗料ですので縦面(壁面)を塗る時に塗料を乗せすぎると後ダレします。後ダレしない均一な塗り量で塗布して下さい。

〇シンナーは多目で薄塗りがレベリング良く綺麗に塗れます。塗布量も一定でダレも 返って少ないです。時間の経過でシンナーが飛んで塗りにくくなってきたらシンナーを追加しスムーズに刷毛が良く滑る様、再調整して下さい。写真の様に軽やか に刷毛を送ります。均一な艶感が出ています。

刷毛塗りに手慣れて無い方では経験と手慣れが必要な作業です。
上の事を考慮しつつこまごまとは塗らず一定のスパンを直線的に集中して塗り切るのが綺麗のコツです。

極力無理な体制で塗らなくても済むように、どこから塗り始めどこを最後に塗り終わるかを考えながら塗ります。
一般には奥から手前に塗り、手前で塗り終わります。

業者様では刷毛塗り塗装もおられますが、吹付け塗装が大半です。よってプロ仕様の塗料と思います。
業者様ではクリアートップ仕上げは多いです。仕上げ肌は安定します。
仕上がり肌の精度を強く求められる場合は推奨です。

パイロキープの艶感

パイロキープはシリコンリッチなシリコン系塗料です。他の樹脂では出ないホーローのような艶感が特徴です。
各種物性も特筆物なので手塗り作業性さえもっと簡単だとこの上ない塗料なのですが。
上記の通り癖のある塗料です。要領は事前にテスト塗り確認して頂きたく思います。
因みに土木、橋梁、床、街路灯等では泡を噛みながらもローラーでガンガン塗っておられますが、仕上がり精度を求めるバスタブ塗装ではそうは行きませんので。

現場調色

余談ですが、パイロキープもバスピュアコートも溶剤系トナーでの調色可能です。
白ベースの場合、淡中彩色までの調色は可能です。
弊社ではハイコンク溶剤用を使用しております。

プロの技

2019/03/19 01:50:10  施工実績

ビフォー

黄ばみの落ちない施工前のポリバスです。

パイロキープの刷毛塗り

パイロキープは2液性シリコン塗料の大変優れた特性を持ちながらも刷毛塗りでは癖のある塗料です。

プロの技

山陰地区でお世話になっているお客様(塗装店様)ですが、バスタブ塗装を刷毛塗りで仕上げられます。
刷毛目も刷毛ムラも無く仕上がりだけ見れば吹付け施工なのですが、実は刷毛塗り施工です。
プロの成せる技とは思います。
クリアートップ仕様で仕上げられています。

クリアー仕上げ

元々十分艶感のある塗料ですが、クリアー仕上げでホーローのような深い艶感になっています。肌具合の精度も高いです。

嬉しい完了報告!

2019/03/17 19:23:16  施工実績

古いホーローバスのパイロキープ塗装改修。

先ほど千葉県在住の中国の女性の方が塗装終了写真を送ってきて下さいました。
施工要領書を良く理解が出来ない様子で施工前に電話で確認をされて来ました。
10年前九州にいた時に少し塗装の手伝いをしていてシンナー臭は大丈夫と思うとの事でした。
パイロキープとベースコートを購入しましたが、今ホームセンターに来ています。エポキシパテを購入したいと思いますが種類を教えて下さい?との事でした。
言葉も片言で中々伝わりません。種類は解りましたけど何分タイプがいいですか?
そんな感じのDIYスタートでしたので施工要領をもっと噛み砕いて案内させてもらいました。が、こちらの対応にも限界がありますので何とか無事終了まで漕ぎけてもらえば良いがの思いでした。
(手塗り作業性の良いバスピュアコートのローラー塗りへの変更を強くお勧めしましたが、刷毛塗りは経験があるのでパイロキープでいくとの事でした)

完了写真。

まだ養生テープのは残っていますが、今塗り終わりましたとの報告と写真を頂きました。
ホーローバスなので、パテ処理→全面ケレン→ベースコート刷毛塗り→ベースコート研磨→パイロキープ刷毛塗りの工程です。
女性は少々のシンナー臭も苦手な方が多いので扇風機での換気を伝えましたが、よくぞこの工程をやりきられたと思いブログで紹介させてもらいました。

(※パイロキープの刷毛塗りは、塗料に癖があり一定の技量を必要としますので一般にDIYの初級〜中級者の方にはお勧めしておりません。バスタブ塗装でのパイロキープは吹付け施工を中心としたプロ仕様の塗料と思います)
少し塗料が余ったとの事でしたので余った塗料は補修用として保管をお願いしました。
1年前にはなりますが、やはりホーローバス底板の塗装改修を模範的なDIYで行われた方を思い出しました。施工詳細の解る感激のブログでしたのでご紹介させて頂きます。
http://www6.airnet.ne.jp/motox811/doityourself.html
素晴しいDIYと思います。

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